2012年 06月 13日
裏切るも地獄、裏切られるも地獄、でも戦争なのだからそのどちらかか、あるいは両方に入るしかありません。恐ろしい事です。 『道中の点検』とこの『処刑の丘』は共通の題材を取り上げていてどちらも素晴しいのですが、 後日譚を置いて後味をややマイルドにしている前者に対して、これから主人公を襲うであろう恐怖の真っ只中へ 観客を放り出して終わる後者の印象が、私の中で日に日に強度を増しています。 両作品で悪役を演じているアナトーリー・ソロニーツィンの扱いにも違いが現れていますね。 音楽は控えめな使い方でしたが良かったです。シュニトケだったんですね。 シェピチコ監督は若くして事故で亡くなったという事ですが、そういうのを聞くと本当に事故だったのかという 疑問がわくのはさておき、ご本人はどれだけ無念だったでしょうか。 この作品に最大級の賛辞を贈ります。 九条 シネ・ヌーヴォ
by aliana-up
| 2012-06-13 22:26
| 映画
|
アバウト
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
検索
その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
|
ファン申請 |
||