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2012年 06月 13日

ラリーサ・シェピチコ監督 『処刑の丘』(1976)

裏切るも地獄、裏切られるも地獄、でも戦争なのだからそのどちらかか、あるいは両方に入るしかありません。恐ろしい事です。
『道中の点検』とこの『処刑の丘』は共通の題材を取り上げていてどちらも素晴しいのですが、
後日譚を置いて後味をややマイルドにしている前者に対して、これから主人公を襲うであろう恐怖の真っ只中へ
観客を放り出して終わる後者の印象が、私の中で日に日に強度を増しています。
両作品で悪役を演じているアナトーリー・ソロニーツィンの扱いにも違いが現れていますね。

音楽は控えめな使い方でしたが良かったです。シュニトケだったんですね。

シェピチコ監督は若くして事故で亡くなったという事ですが、そういうのを聞くと本当に事故だったのかという
疑問がわくのはさておき、ご本人はどれだけ無念だったでしょうか。
この作品に最大級の賛辞を贈ります。
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九条 シネ・ヌーヴォ
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by aliana-up | 2012-06-13 22:26 | 映画


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