2013年 06月 01日

アンネ=ゾフィー・ムター+ランバート・オルキス

モーツァルト   ヴァイオリン・ソナタ K.379
シューベルト   幻想曲 D.934

ルトスワフスキ  パルティータ
サン=サーンス ヴァイオリン・ソナタ 第1番
アンコール
クライスラー    ウィーン奇想曲
ブラームス    ハンガリー舞曲 第1番
クライスラー    愛の悲しみ

先月行われたハーンとスマイスのデュオもチャーミングでとても良かったが、
長年組んでいるこちらも何を聴いても安心の熟練したデュオを披露してくれました。

ムターのリサイタルではいつもピアニストのオルキスを聴くことができるのも大きな楽しみです。
そのオルキスは結構タイトな譜めくりを全て自身で行っていて、そのめくる動作も演奏の一部であるかのように流麗。
ピアニストってちょっとでもどんくさかったらできないなあと思わせられます。
サン=サーンスの最後などはすごいテンポで弾いているし、オルキスといえども一音たりともミスしないというわけではないが、
たとえ何かあっても瞬時のリカヴァリーがまたすごくて後に影響を及ぼすことが無い。
たまたま起こった一つの小さなミスはあくまでもそれだけでしかないので、聴衆は安心して聴き続けることができる。
きっと全ては想定済み、安全装置が幾重にもはりめぐらせてあるといった感じかと想像します。
実力のある奏者がそこまで準備をしてはじめて、良質のデュオ(に限らないが、デュオでのピアニストの役割にある種それが顕著だと思うので)
が実現できるのだとしたら、素晴しいけどなんと大変なことか。

ルトスワフスキを実演で聴けたのも良かったです。 
あんなにヴァイオリンが唸るなんて、やはりホールで聴く音はいいですね。
湿気のきつい日で楽器保護の為の冷房はかなり寒かったが、ヴァイオリンは良く鳴っていましたね。
ムターの太い音。ドスのきいた歌いまわしも他のヴァイオリニストだったら嫌だけど、ムターだから。

今日もシューベルトの音楽がやっぱり一番恐ろしかった。良いプログラムでした。
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西宮北口 兵庫県立芸術文化センター
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# by aliana-up | 2013-06-01 21:15 | コンサート | Comments(0)
2013年 05月 16日

ヒラリー・ハーン+コリー・スマイス

ハーンはいつもながらの素晴しさ、そしてこんな素敵なピアニストと来てくれて本当に嬉しいです。
今回は委嘱作品が沢山あるのでコンテンポラリーの奏者を招いたのだろうと思いながらいざ、モーツァルトのソナタK.302の演奏が始まるとこれがとても良くて、このピアニストでフォーレが聴けるとは何とラッキー!
と喜んでいたら、モーツァルト2楽章の最終音に咳が。

パルティータからのシャコンヌはすごい演奏。一ヶ月前に聴いたムローヴァとは対極にあるスタイル。
ムローヴァの時は最終音の後に長い静寂があり、今日のハーンでは輝かしくまだ鳴り終わらないうちに拍手とブラボーがかぶさっていました。

フォーレのソナタ第1番はモーツァルトでの期待どおり、冒頭のペダルなしで駆け上がる所もいいし、この曲もモーツァルトと同じくピアノソナタばりにピアノが多くを負っていますが、良いピアノを得て堪能できました。
よりによって2楽章のあの物憂いモノローグの所で咳咳咳で現実に引き戻されようとも。
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芸術センター第2駐車場とうとうなくなるんですね、草ぼうぼうで趣があって好きでした。

西宮北口 兵庫県立芸術文化センター
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# by aliana-up | 2013-05-16 23:31 | コンサート | Comments(0)
2013年 04月 18日

ヴィクトリア・ムローヴァ ヴァイオリン・リサイタル

J.S.バッハ   無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番        
                       パルティータ 第3番  
                                第2番                              
アンコ-ル        ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ラルゴ 
              
背が高く痩身のムローヴァはかっこよく、前髪を下ろしたスタイルはちょっとギエムのよう。
どうしてピリオドアプローチなんだろうか、モダンでいいのに、などと思いながら聴いていたが、
演奏会から日が経つにつれて、なんだかじわ~と馴染んで来ました。これも忘れ難い、というか。

バロックザールは初めてで、途中あまりの住宅地ぶりに降りる駅を間違えたかと思いましたが、
座席数200でこんなに間近で聴けて、なんという贅沢。
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上桂 バロックザール
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# by aliana-up | 2013-04-18 22:00 | コンサート | Comments(0)
2013年 04月 16日

ロリン・マゼール指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

ワーグナー   タンホイザー 序曲 ヴェヌスベルクの音楽
           トリスタンとイゾルデ 前奏曲 愛の死

ブルックナー  交響曲 第3番
アンコール
ワーグナー   ニュルンベルクのマイスタージンガー 前奏曲

ブルックナー3番がこんな実演で聴けてもう幸せ、と思っていたら、
管やハープの奏者が登場してなんとアンコールが。終演は9時45分になりました。
2012年のティーレマン指揮シュターツカペレドレスデンの時もそうだったけど、
ワーグナーのアンコールはメインを少し食ってしまうというか、余韻がふっとんでしまいます。
ブルックナー、とても良かった。出だしの弦の刻みを思い出してもわくわくします。また聴きたいな。
新フェスティバルホールの美しさにもうっとりです。
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中之島 フェスティバルホール
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# by aliana-up | 2013-04-16 23:58 | コンサート | Comments(0)
2012年 11月 25日

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル

ドビュッシー   版画
          前奏曲集 第1集より第2,12,6,8,10,7曲

シマノフスキ  9つの前奏曲より第1,2,8曲
ブラームス   ピアノ・ソナタ 第2番

ドビュッシーが素晴しかったです。
前奏曲の『Voiles』、『Des pas sur la neige』などはただただ響きの中に身を任せるのみ、
堪能しました。
グルーヴ感のある『Minstrels』もツィメルマンだと妙ないやらしさが無く素敵です。

シマノフスキでは、第8曲の最後の音が消えていくのを見届けることができて幸運でした。
楽章間などはいいのだけれど、曲の終わりはどうしても拍手をかぶせたい人がいるので。

ブラームスは大好きですが、2番のソナタはまだ本当にいいと思ったことがありません。

ツィメルマン氏は咳き込まれるなど体調が悪そうで、カーテンコールの際に足元が少し
ふらついておられるように見えたのは気になりました。

2年前のオールショパンの時のように完売ではなかったけれども、
先日のバンベルクやバイエルンよりはお客さんが入っていました。(2年前のバイエルンも完売)
やっぱりショパンって人気があるんですね。
でもいつか、今回当初発表されていたドビュッシーの12の練習曲集を是非弾いてほしいです。
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西宮北口 兵庫県立芸術文化センター
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# by aliana-up | 2012-11-25 22:11 | コンサート | Comments(0)