2013年 10月 14日

ラドゥ・ルプー ピアノ・リサイタル

シューマン   子供の情景
          色とりどりの小品

シューベルト  ピアノ・ソナタD959
アンコール
シューマン   森の情景より予言の鳥、別れ

まさか2年続けてルプーが聴けるとは思いませんでした、ルツェルンのおかげですね。
そのルツェルンは中止になってしまったのだけど。
前回、前々回でのD960が今回は一つ前の番号になってシューマンとの組み合わせ、
プログラムもすばらしいです。

今回もいわゆるミスタッチはいっぱいあって、同じところを2回ともはずしたりして
結構ヒヤヒヤさせられますが、これは別に調子が悪いのではなく、そもそもミスをしない
とかそういうことではなくて、もっと別のことをしようとされているのだというふうに
聴こえて来ました。
ポロポロがあっても、ここぞという所ではちゃんと音楽が「来て」いるし、
それは本当に少しの人にしかできないことだから、皆さんそれを聴きに来られているのですよね。

シューマンではすごく微妙なペダル遣いでほとんど常にかすかににごらせていたのも
説得力がありましたし、色とりどりの小品ってこんなにいい曲だったんだと思いました。
シューベルトの2,4楽章もやっぱり音楽がちゃんと来ていて、実演でこんなに確実に来るなんて、
あとはこちらも無心でただ受け取るだけですね。
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大阪城公園 いずみホール
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# by aliana-up | 2013-10-14 23:25 | コンサート | Comments(0)
2013年 10月 12日

ルノー・カプソン+クリスティアン・アルミンク指揮 兵庫県立芸術文化センター管弦楽団

ベルク         ヴァイオリン協奏曲
アンコール
グルック/クライスラー メロディ(オルフェウスとエウリディーチェより精霊の踊り)

マ-ラー        交響曲 第6番 

こんなソリストと指揮者でベルクが実演で聴けるとは、しかも2人ともかっこいいし。
マーラー6番との組み合わせも魅力的です。

カプソンのスーッと伸びるヴァイオリン、もっとずっと聴いていたかった。
アンコールがまた素晴しく、勿論ピアノ伴奏はなしでの演奏でしたが、
無伴奏でもこの曲はとてもいいですね、さすがです。

マーラーでは右サイドの席だったので、対角線上にある効果音部隊?の
ハンマー、カウベル、チェレスタ、ハープ等の音がダイレクトに飛んできて、
実演でもこんなによく聴こえるんだなーと実感しました。
これらを見ているだけでも面白いですよね。

どちらも余韻がとても大切な曲なのに、客席では相変わらず、
アルミンクのタクトがまだ上がっているうちにパチパチと。
一旦ぶち壊しにしてしまったらもうそこで拍手をやめようとどうしようもないのに。
3日目も聴きたいと思ったがすでに完売のようで、
この集客力はすごいと思うがそれだけに残念です。
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西宮北口 兵庫県立芸術文化センター
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# by aliana-up | 2013-10-12 22:36 | コンサート | Comments(0)
2013年 10月 04日

フランク・ペーター・ツィンマーマン+エンリコ・パーチェ

J.S.バッハ  ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ(演奏はピアノによる) BWV1014-1019
アンコール  アダージョ(BVW1019第4楽章異稿)

ヴァイオリニストもピアニストもそしてデュオとしてももうこれ以上望むことは何もありません。
こちらは椅子にゆったり身体をあずけて最高峰の演奏をただ受け取るだけです。

勿論初めから素晴しいのだけれど、曲が進むにつれて会場の空気が徐々に変化して行くのが興味深かった。
共に6曲を通して聴いていくという密度の高い長い時間の中で人々の意識がさらに深く降りて行き、さらに研ぎ澄まされて、
3番や休憩後の4番、5番あたりになるとなにか神々しい雰囲気にあたりが包まれていました。

アンコールの半終止の後で解決を待っていたのだけれど結局それが最後の曲になったので、
私達は今でもまだ宙に浮いたままです。

稀有な演奏会でした。
演奏者、作曲者、青山音楽記念館、200名の聴衆の皆様、全てに心より感謝いたします。
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翌5日は阪哲朗指揮大阪フィルハーモニー交響楽団とブラームスのヴァイオリン協奏曲。
ツィンマーマンがタイトなスケジュールで関西で2公演もしてくれているのに、
耳を疑うようなフライングブラヴォーは、前日のリサイタルがそういう物と無縁だっただけに
本当に残念でした。
アンコールはバッハの無伴奏パルティータ第3番からPreludio

上桂 バロックザール   
5日は北山 京都コンサートホール
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# by aliana-up | 2013-10-04 23:24 | コンサート | Comments(0)
2013年 09月 29日

アレクサンダー・コブリン ピアノ・リサイタル

ハイドン     ピアノ・ソナタ Hob XVI/48
シューベルト   即興曲 D899

ムソルグスキー  展覧会の絵
アンコール
チャイコフスキー 四季より11,2,10月

ハイドンが始まって、繊細でコントロールがよく利いていてこれはいいなと思いました。
即興曲は4曲通すと結構量がありますね、でもどんどん弾いていかれるので聴けてしまう。
ポーカーフェイスなのだけれど、クールな表情のままサッと面白い事をされそうな感じ。

展覧会の絵では冒頭でいきなりとびましたよね?
前半は危なっかしい所など全くなかったので意外というかびっくりしました。
プロムナードの出だしをピアノと一緒に歌い出した人がいたので、そのせいかもわかりません。
一瞬ヒヤッとしましたが歌もすぐにおさまり、演奏も無事終わりまで通ってホッとしました。
やっぱり実演って何があるかわからないですね。
バーバヤガー等メカニカルなパッセージ、特に高音での響きが気になったけれど楽器のせいか。
カタコンブでの不思議なペダルはいったいどうやっているのでしょう。

会場の緊張感も最後まで途切れることなくアンコールのラストは静寂の中で奏でられた「秋の歌」
今の季節とも重ね合わせる事ができて良いプログラムとなりました。

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コブリンさんの演奏会はこんなに充実していて、いつもとても安いです。(A2000円 B1000円)
どうしてこんなのでできるのか、どこか大スポンサーがついているのか、有難いことです。

西宮北口 兵庫県立芸術文化センター 大ホール

 
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# by aliana-up | 2013-09-29 20:40 | コンサート | Comments(0)
2013年 09月 23日

漆原朝子+ベリー・スナイダー

フォーレ    ヴァイオリン・ソナタ 第2番
サン=サーンス ヴァイオリン・ソナタ 第1番

ルクー     ヴァイオリン・ソナタ 
フランク    ヴァイオリン・ソナタ
アンコール
フォーレ    子守唄 

フォーレの第2番とルクーが入ってる!秋めく時期にぴったりの素晴しいプログラム、なのに
秋分の頃というのは関西ではまだ「夏」でなかなか30℃を超えない日がありません。
今日も暑い...

元々発表されていた曲順は前半の2曲が逆でサン=サーンスで始まるなんて珍しいと思っていたら、
音が出たらフォーレだったのでびっくりしました。
会場でのアナウンスもなかったし急遽変更されたのでしょう、どうしてかな?

フォーレといえば今年5月のハーンとスマイスによる第1番の演奏が記憶に新しいですが、
今回の方が会場の緊張感が保たれていて、フライング拍手をする人もなく良い雰囲気でした。
本日演奏が行われた小ホールは400余席、やはりフォーレにはこれ位の方がいいですね、
2000席の大ホールでは大きすぎ。
憂いがありドラマティックでもある2楽章、堪能しました。

7拍子の主題が印象的なルクーの2楽章にもとても惹かれるが、中間部でピアノパートに現れる
ジムノペディ風?の左手のパッセージを、薄くペダルをかけてほとんどノンレガートのように
弾かれていたところはハッとさせられる美しさでした。
スナイダーさんはフランクでも抑えたペダルの使い方が上品で、バリバリ弾かれている所ても
響きすぎず、ヴァイオリンをひきたてていて素晴しいと思いました。

漆原さんのヴァイオリンは豊かな音量でのびやかで、どの曲の演奏もとてもよかったです。
にこやかで、何か、姿とかだけではなくとても可憐というか真摯な感じが伝わってきて
私は胸打たれました。
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西宮北口 兵庫県立芸術文化センター 小ホール
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# by aliana-up | 2013-09-23 23:30 | コンサート | Comments(0)